ドックフードに入ってる『赤色3号』って何?

ドックフードに入ってる『赤色3号』って何?

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ドックフードに含まれる赤色3号の画像

着色料は食品に色彩を添え、見た目を華やかにして、食欲をそそる効果があります。でもそれは、色彩感覚に優れた眼をもつ人間の話。犬の眼は色を識別する能力が低く、人間の眼ほど多彩な色彩感覚は無いといわれています。 ドッグフードに添加されている着色料は、いったい誰のためなのでしょうか?

とりわけ人間用の使用を禁止した国もある「赤色3号」には、摂取し続けることでどのような影響があるのでしょう。

赤色3号とはどんな着色料なのか?

別名「エリスロシン(Erythrosine)と呼ばれるタール系色素のひとつで、ピンク色に近い紅色をつけます。人間用の食品では焼菓子、福神漬、紅白かまぼこ、サクランボ(缶詰)といった身近な食品によく使われているので、実際の色はイメージしやすいはずです。

タール系色素というのは、その名の通り石油を原料とする合成着色料のことです。熱に強い性質があり、焼菓子やかまぼこ、缶詰のサクランボ(果物の缶詰は加熱処理されています)など加熱食品に使われているのもそのためです。

急激な毒性はないものの、原料が石油なのでまったく無害というわけではありません。米国食品医薬品局(FDA)が行った動物実験では、摂取し続けることによって赤血球の減少、甲状腺腫瘍が発生するなどの毒性が認められていることから、ドイツやアメリカでは日本よりも厳しい基準を用いており、人間用の食品に添加することを禁じています。

安全性評価では発がん性の可能性も

それでは、赤色3号はいったい何の危険性があるのでしょうか?

国連の食糧農業機関(FAO)や世界保健機関(WHO)は、食品の添加物の安全性を調査しているFAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)において、動物実験において赤色3号の毒性を認め、一日の摂取許容量を設定できるとしています。

JEFCAによる赤色3号の安全性評価

しかも赤色3号はタンパク質と結合しやすい性質をもっており、だからこそ発がん性のみならずアレルギーの発症率が高くなることも懸念されています。

また赤色3号は酸性に弱い性質のため、その弱点を補完するために、よく赤色102号と併用されています。赤色102号もタール系色素の合成着色料ですから、摂取し続けることで体にさまざまな影響を及ぼすことは言うまでもありません。

日本や他の国の対応は?

では、現在の日本や各国の「赤色3号」に対する対応はどうなっているのでしょうか。

海外の対応

まず海外から紹介すると、アメリカやノルウェーはその危険性から人間への使用を禁止しています。また、ヨーロッパでは食品において、56ppm以下の利用のみ認めるという制限を設けています。

日本の対応

海外の制限に対して、日本では人に対しては一部の食品に使用が禁止されているのみで、基本的には制限をしておらず、さらにペットフードに対しては何も制限がありません。

日本では、最近ペット用の飼料にも安全基準が必要だという意識が高まり、2009年6月1日に「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」、いわゆる「ペットフード安全法」が施行されました。

この法律によって、ペットフードの製造業者は、添加物を含むすべての原材料名を表示することを義務付ける原則が定められたのです。しかし、そもそも利用を制限している食品添加物がほとんどないので、ユーザーが食品添加物について知識を付けて、注意するしかありません。

この法律には罰則も定められています。 違反者に対しては、その罪状により最大1億円以下の罰金のほか、1年以下の懲役刑が課されることになっていますが、制限されている食品添加物が少ない中で、どれほど効果があるのでしょうか。こちらの詳細は、環境省がホームページに解説を掲載しているので、参考までにご紹介しておきます。飼い主の方はいちど目を通しておくとよいでしょう。

愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律

ドッグフードに“おいしそうな色彩”は本当に必要か?

食品に着色する理由は「おいしそうに見せる」「新鮮さを際だたせる」などの効果を期待してのことですが、それは人間が見てそのように感じるだけに他なりません。ドッグフードに着色料が必要か否か、あらためて考えるまでもないでしょう。

飼い主さんは、愛犬の健康に人一倍気をつかいますよね。自然界には存在しない合成着色料は分解されにくく、体に蓄積されていく可能性もあります。人間用の食品に使うことを禁止した国もあります。そんな添加物の入ったドッグフードを、愛犬にわざわざ与えようとは思わないはずです。

添加物のなるべく少ないドッグフードを選んであげる。それは、やはり飼い主の愛情であり責任です。せめて人間が食べられる基準のものを選んであげましょう。

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