犬の『胃拡張胃捻転(いかくちょういねんてん)症候群』の原因と対処法

犬の『胃拡張胃捻転(いかくちょういねんてん)症候群』の原因と対処法

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犬の『胃拡張胃捻転(いかくちょういねんてん)症候群』の症状

胃が異常にふくれ、さらにねじれてしまう病気です。胃捻転の前に胃拡張が起こることから『胃拡張胃捻転(いかくちょういねんてん)症候群(GDV)』と呼ばれます。胃のふくれによって周りの臓器を圧迫し、胃のねじれによって胃の中のものが外に出ない上に血液が循環しなくなるので、24時間以内に命を落としてしまうこともあります。放っておくと命に関わる、緊急性の高い危険な病気なので、早期の発見と早期の治療が非常に重要です。

『胃拡張胃捻転症候群』の症状としては、以下のようなものがあります。

  • 水を飲む回数が増える
  • 歯茎が青くなる
  • 吐こうとするが何も吐かない
  • よだれを大量に垂らす
  • お腹が大きくなる
  • 腹痛であえぐ
  • 以前よりも神経質になる
  • 以前よりも元気がなくなる

胃拡張胃捻転症候群の症状は食後1~6時間にみられます。少しでもおかしいと思ったら、すぐに獣医さんに診てもらいましょう。

犬の『胃拡張胃捻転(いかくちょういねんてん)症候群』の原因

『胃拡張胃捻転(いかくちょういねんてん)症候群』は、胃に食べ物やガスがたまって大きくなり、更にねじれを起こすことによって起こります。ここでは、胃拡張の原因とそれが、胃捻転になってしまう流れを説明します。

食事・水の大量摂取によって

1日に1食だけの食事や早食い、水の一気飲みが胃拡張の原因となります。また、ドライフードの餌を食べた後に大量の水を飲むと、胃の中で水を吸って、胃拡張になりやすくなります。胃拡張になると胃の働きが急に活発になって捻じれやすくなり、『胃拡張胃捻転(いかくちょういねんてん)症候群』を引き起こします。

食後すぐの運動によって

膨らんだ胃は自分自身でくるりと回転してしまうので、食後にお腹が膨れている状態で激しい運動をすると胃捻転(いねんてん)を起こし、周りの腸と絡まりやすくなります。

ストレスによって

恐怖や強い不安を感じた時にストレスで胃の働きが悪くなり胃拡張を起こすパターンです。もともと性格がおとなしかったり、ストレスに弱い犬にも起こりやすいです。

体格によって

胸が薄く胃が深い所にある大型犬は、胃にたまったガスを吐き出すことが難しいため、胃拡張と胃捻転を起こしやすいです。『胃拡張胃捻転(いかくちょういねんてん)症候群』になりやすい犬の種類をリストアップしたので、コチラから見てみてください。

犬の『胃拡張胃捻転(いかくちょういねんてん)症候群』の治療法と費用

治療をする前に、具体的な症状を調べるためのレントゲンをとる必要があります。その後、症状にあわせて治療を行います。

胃の中のガスを抜く

輸血をしながら、チューブを入れたり針をさすことで胃の中のガスを抜きます。ふくれた胃の減圧によって、ねじれで止まっていた血行を安定させることができます。胃捻転(いねんてん)が軽度の場合は、チューブを入れた後温水で胃を洗うと捻転が治る場合があります。重度の場合は、胃の中のガスを抜いてから外科手術に入ります。

外科手術をする

胃のねじれを治し、胃の位置を元に戻す外科手術です。胃を元の位置に戻しただけでは再発する確率が高いため、胃を固定することもあります。症状によっては、胃の一部を切除する手術を行います。また、不整脈や循環不全などが起こっている場合は、併せて手術を行います。このため費用は、症状や犬の大きさにもよりますが、検査費、入院費、手術費をあわせて約15~30万程度がかかってきます。

食生活を改善する

発症した場合はすぐ病院へいく必要がありますが、予防としては食生活の改善が挙げられます。1回の食事量を減らす、一気に食べにくいような器にする、ドライフードをふやかして与えるなど、早食いや食べ過ぎを防ぐことで、胃拡張になる確率を下げることができます。

『胃拡張胃捻転(いかくちょういねんてん)症候群』になりやすい犬の種類

『胃拡張胃捻転(いかくちょういねんてん)症候群』は、胸が薄く胃が深いところにある大型犬に多く見られます。しかし、中型犬や小型犬でも発症することもあります。『胃拡張胃捻転症候群』になりやすい犬の種類を『アイウエオ順』にリストアップしてみたので、この中に自分のわんちゃんが入っていないか確認してみましょう。

  • アイリッシュ・セッター
  • アナトリアン・シェパード
  • イングリッシュ・コッカー・スパニエル
  • オーストラリアン・シェパード
  • カニンヘン・ダックスフンド
  • グレート・デーン
  • コリー
  • ジャーマン・シェパード・ドッグ
  • スタンダード・ダックスフンド
  • ダックスフンド
  • ドーベルマン
  • ペキニーズ
  • ボルゾイ
  • ミニチュア・ダックスフンド

最後に

以上、犬の『胃拡張胃捻転(いかくちょういねんてん)症候群』の原因と対処法でした。

『いぬまとめ』では、犬についての症状についてなるべく正しい情報を詳しく解説しようと思っていますが、この記事を元に犬の症状が悪化した場合や、その他の変化があったとしても、大切な家族に対して責任を負うことはできません。素人が判断するのは危険なことも多々あるので、最終的には飼い主であるあなたが責任をもって獣医さんと相談してみてください。

もしこの症状についてお気づきの点やご質問がある場合は、遠慮なく『いぬまとめ』までお問い合わせください。我々は今後も『より良い犬と人の関係』のために尽くしていきます。

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