犬の『緑内障(りょくないしょう)』の原因と対処法

犬の『緑内障(りょくないしょう)』の原因と対処法

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
犬の緑内障(りょくないしょう)のイメージ画像

症状名に『緑』とつきますが目が緑になるわけではありません。眼圧が高くなることによって『緑内障(りょくないしょう)』は起こります。何の前ぶれもなく急に起こることも多く、たった1~2日で視力を失ってしまうこともあり、また視力を失っても痛みが続く場合は、最悪目を取り出さないといけないこともある怖い病気です。少しでも気になることがあれば、遠慮せずにただちに獣医さんと相談してください。

犬の緑内障(りょくないしょう)の症状

ここでは『緑内障(りょくないしょう)』の症状について説明したいと思います。何度でも言うのですが、『緑内障』の進行を遅らせるためには早期発見が重要なため、これらの症状が現れたら、ただちに獣医さんに行ってください。

初期状態では、以下のような症状があらわれます。

  • 目の白い部分が赤くなる
  • まぶたがピクピク動く
  • まばたきが多くなる

特に白目が充血することが、緑内障の初期症状と言えます。犬は白目が見えづらいので目をキズつけないように注意しながら、頻繁にまぶたの裏側にある白目を確認するようにしましょう。

症状が進行すると、目の痛みや眼圧の上昇から以下のような症状が現れます。

  • 以前よりも元気がなくなる
  • うずくまる
  • 黒目が大きくなる
  • 目が飛び出す
  • 目が見えないような仕草をする

またこれを説明するのはとても気が引けるのですが、一度『緑内障(りょくないしょう)』を発症してしまうと、完治することはありません。しかし、早期の発見より進行を遅らせることは可能です。

犬の緑内障(りょくないしょう)のおもな3つの原因

つぎは、緑内障がどのような原因で起こるのかを解説したいと思います。まず、目が栄養を補給するための液体である『房水(ぼうすい)』を排出する『隅角(ぐうかく)』と呼ばれる部分がせまくなることにより起こったり、『隅角』が問題なかったとしても、『房水』を吸収するための『線維柱帯(せんいちゅうたい)』や『シュレム管』がうまく機能しないことによって起こります。

遺伝によって

遺伝的に緑内障になりやすい犬の種類が、緑内障を発症する場合は『原発性緑内障(げんぱつせいりょくないしょう)』と呼ばれています。コチラに、緑内障にかかりやすい犬の種類をリストアップしたので、ここに書かれている犬の種類を飼われている方は、緑内障の症状のところを良く読んでいただき、わずかな変化に気づけるように普段から注意しておきましょう。

生まれつきによって

遺伝とは別に、その子が生まれつき隅角(ぐうかく)に異常があり緑内障を発症する場合、『先天性緑内障(先天性緑内障)』と呼ばれています。

他の病気によって

他の病気によって引き起こされる場合もあります。これは『後天性緑内障(こうてんせいりょくないしょう)』や『続発性緑内障(ぞくはつせいりょくないしょう)』と呼ばれています。『白内障(はくないしょう)』、『ブドウ膜炎』、『水晶体脱臼』、『前房出血』や眼球内の腫瘍によって引き起こされます。

犬の緑内障(りょくないしょう)の治療法と費用

緑内障の診断は、『隅角(ぐうかく)』の状態や、視神経の状態、眼圧を測るといったことが必要になります。専用の設備が必要となることもあり、比較的難しい検査になります。

他の病気を治す

他の病気によって引き起こされている場合は、まずはその病気を治療します。費用は、その病気の治療によって異なります。

目薬を使う

緑内障の治療に使う点眼薬にはいくつか種類があります。例えば、眼圧を下げる『縮瞳剤(しゅくどうざい)』、房水(ぼうすい)の量を減らす『炭酸脱水酵素阻害薬(たんさんだっすいこうそそがいやく)』、たまっている房水(ぼうすい)の排出をうながす『プロスタグランジン関連薬』や『交感神経興奮剤(こうかんしんけいこうふんざい)』があります。いずれも根本的な治療にはならず、緑内障の進行を遅らせたり、痛みを軽減させてあげることが目的です。費用としては、病院や薬によって変わってきますが、毎月5,000~50,000円程度かかります。

目薬の使い方については、コチラで紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

薬を飲ませる

たまっている房水(ぼうすい)の排出をうながすために『高張浸透圧薬(こうちょうしんとうあつやく)』というものを使います。こちらは点眼薬と一緒に使うことが通常ですが、単体でみると毎月数千円程度かかります。

薬を飲ませるのが苦手だという方は、コチラで薬の飲ませ方を紹介してるのでぜひ参考にしてみてください。

レーザー治療をする

レーザーで目の中で房水(ぼうすい)を作っている部分を焼くことによって、房水の生成量が減り、結果的に眼圧が下がります。これも根本的な治療ではなく、進行を遅らせる治療となります。基本的には、点眼薬などとの併用になります。費用としては、病院や症状によって異なりますが、約10万程度を見ておけば良いでしょう。

手術をする

緑内障の手術は、人工的な隅角(ぐうかく)を入れて房水の排出をうながす手術があります。こちらも根本的な治療ではなく、目薬の併用が必要となります。

また代表的な手術として、激痛が残る目を取り出してしまう手術があります。摘出したあとは、何も入れないか義眼を入れるかという選択肢があります。視力を失うことが可哀想だと思われる飼い主の方も多いと思いますが、視力を保とうとすると犬は激痛に耐え続けなければならなく、また犬自身も人間より視力に頼って生きている動物ではないために、場合にはよってはわざと失明をさせるという選択肢もあり得ます。

緑内障(りょくないしょう)になりやすい犬の種類

緑内障にかかりやすい犬の種類を『アイウエオ順』にリストアップしてみました。ここにリストアップした犬の種類は、高い確率で『緑内障』にかかりやすいので、定期的に獣医さんの診断を受けて早期の発見を目指しましょう。

  • 秋田犬(あきたいぬ)
  • ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア
  • ケアーン・テリア
  • サモエド
  • シー・ズー
  • ジャック・ラッセル・テリア
  • 柴犬(しばいぬ)
  • トイ・プードル
  • ビーグル
  • ボストン・テリア
  • マルチーズ
  • マンチェスター・テリア
  • ミニチュア・プードル

最後に

以上、犬の『緑内障(りょくないしょう)』の原因と対処法でした。

『いぬまとめ』では、犬についての症状についてなるべく正しい情報を詳しく解説しようと試みています。しかし、この記事を元に犬の症状が悪化した場合や、その他の変化があったとしても、大切な家族に対して責任を負うことはできません。素人が判断するのは危険なことも多々あるので、最終的には飼い主であるあなたが、責任をもって獣医さんと相談してみてください。

もしこの症状についてお気づきの点やご質問がある場合は、遠慮なく『いぬまとめ』までお問い合わせください。我々は今後も『より良い犬と人の関係』のために尽くしていきます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

このブログを購読する

ご意見・ご感想

必須項目が入力されていません。
以上で送信
『ご意見・ご感想』ありがとうございました!
入力して頂いた内容は、今後の参考とさせて頂きます。今後も『いぬまとめ』をどうぞよろしくお願い致します。
いぬまとめチーム